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2022.07.25

私が建築設計業界に入ったきっかけ。 業務内容の紹介や、建築業界の転職について思う事

こんにちは~NDC設計の齊藤です。

簡単に自己紹介をします。
34歳 宮崎県出身 専門学校に進学のため大阪に出て来て在住16年目。
今年で入社13年目となります。

NDC設計には、当初自給制のアルバイトとして入社しました。
当時21歳(キラキラ~)
入った当初は事務の一般職を主にしておりましたが、
今では、建築設計及び設計監理等で現場にも行く日々です。
昨年には、1級建築士を取得することができました♪(やっと取れた~)

今回は、そういった私が見てきた建築設計業界や、私の今のお仕事内容について簡単ですがご紹介していきます。

転職活動中で情報収集をされている方や、昔に建築業界を目指していたけど挫折された方、資格など持っていないけど建築業界に興味のある方、1級建築士を目指されている方などのご参考になれば幸いです。

私が建築設計業界に入ったきっかけ

私は、一応、建築系の専門学校に進学しました。

一応。。。というのも、全然勉強しなかったんですね!(恥を知れ)
もともと、部屋の模様替えや雑貨などが大好きで、高校の頃の夢は
インテリアコーディネーター。
憧れた世界への一歩のつもりで進学したものの、
入った学校がガチガチの建築系(2級建築士を目指す学校)で、インテリアやデザインの授業は楽しいけどそれ以外は。。。
そんな中での就活もパッとせず、結果フリーターを選択しちゃう始末。

フリーターになろうと決断し、父に電話した時の事を今でも覚えています。
「2年間、専門学校に通わせてくれたけど、その業界に行かなくてごめんね。」
という私に父は、
『一度は憧れた世界の勉強が、2年間出来てありがたいと思え~(宮崎弁)』
その時も鼻の奥がツンとして涙を流したのを覚えています。(今もこれ書いていてしました笑)

それからというのも、居酒屋でバイトしながら、自分はこれからどんな仕事がしたいのか、模索しながらも、答えが出ない日々を過ごしていました。
ただ、外に出ると、気になるのは新しい建物や内装の素敵な建物で、なんだかんだでやっぱり建築系の仕事に関わりたいな~とは心のどこかで思っていました。
そんなある日、知り合いから、設計事務所でアルバイトしてみないかという一報が入ります。
その事務所の住所を聞くと、4丁目まで当時住んでいたマンションの住所と同じ!
なんと、自宅から徒歩30秒の所にある事務所でした。

それが、今のNDC設計なんです。笑

なんという奇跡。
2年間そのマンションに住んでいたのに、こんな所に設計事務所があるなんて知らなった。。。

そこから私の建築設計業界人生がスタートするんです。

まずはひたすら仕事のサポートから始まる

アルバイトで入った最初の仕事は、俗に言うお茶くみでした。
電話対応、来客対応、皆のコーヒーを入れたり、事務所の掃除やみなさんの庶務的な事をサポートしたり。
一番最初の建築っぽい仕事は、無限にある既存の図面データに、CADで番号を振っていくという仕事でした。
そういった業務を進めていきながらも、事務所内の気になったことや、こうなったら皆良い感じにHappyじゃない!?的なことを提案したりとしていく中で、
仕上材の選定を一緒にさせてもらえたり、某工場のカラースキームの検討から、棟全体のサインのデザインを一緒に検討させてもらえるようになりました。
今思えば、自分の興味のあるものに大いに食い付き、意見するスタイルが、そういった結果に繋がったのかなと思っております。


今もたくさんのサンプルの中から、仕上を選定する時間はワクワクします♪

今までに取得した資格について

一般事務業務をしながらも、やっぱりインテリア関連の業務にテンションが上がっている私を見て、ある日先輩から、
『みかちゃん、インテリアコーディネーターとか受けてみるといいかもね♪』と言われ、
高校の頃抱いていたあの夢を思い出したのです。

ここから、私の資格チャレンジヒストリーが始まります笑

22歳 インテリアコーディネーターにチャレンジしました。

私はそもそも商業高校出身で、専門学校でもまともに勉強していなかったのですが、
それはもう、勉強するぞ!とかなり意気込みました。
当時はまだYouTubeが無い時代で、TVがエンタメの中心だったので、
TVのコードを会社に持っていって、TVが見られないようにするくらい意気込んでやりました笑

結果、無事に合格♪

調子に乗った私は、そこから、勉強したら2級建築士もいけるんじゃね?と思い込み、
24歳の年に2級に初挑戦。

しかしまぁそんな簡単にはいきませんよね。。。
その頃の私は建築業務の仕事も増え出したりしたタイミングで、業務がいっぱいいっぱいで、中々勉強モードになれず。
なんとなく勉強しても受かるわけがないのはわかっていたので、途中でやる気が続かなくなっては勉強することを辞める、という事を当時は繰り返していました。
そんな中、一旦方向転換で、インテリアプランナーにチャレンジしてみると、なんと合格。そのノリのまま、2級建築士に再チャレンジ。今度は本気。
無事に、27歳の年に合格することができました。3年かかっちゃいました。

やればできる♪と味をしめた私は、1級建築士を目指すのは言うまでもありませんが、
目指した一番の理由は、この私が1級取れたらかっこよくない!?という軽いものでした。

ただそんな理由とは別に、
段々と責任のあるお仕事を任せてもらえるようになってきてて、
今の私がいる業界は、資格が大前提である世界ということを考えた時に、
いくらコミュニケーション力やキャラで進めていけたとしても、
私のその働き方にはどこかで限界がくるだろうなとも思っていました。
キャラもいいけど、持つもんをもってないとこの先自分自身がしんどくなるんだろうなぁと。色んな意味で。

あとは、勉強の内容と実務が繋がっていくので、普通に勉強をするということが苦じゃなくなっていたということも、1級への挑戦の理由です。

昨年2021年製図試験を無事に突破し、1級建築士を取得することができました。

1級建築士となった今、一層に身が引き締まる思いです。これから携われるお仕事一つ一つに、今まで以上に真摯に向き合っていきたいと思います。

1級についての詳しくは、私の個人ブログにも書いておりますので、良かったらそちらもご覧ください。

よろみBlog→https://yoromiblog.com/

初めて行った単独での業務

1級の学科を絶賛勉強中の2019年。
私は、初めて自分で実施設計図まで書いた福島県での案件を、設計監理で担当していました。

この現場を経験できたことは、私の財産です。
本当に沢山の方に助けられた現場でした。

初めて書く実施設計図の作成は、例えば部分詳細図を書く時など、その部分についての最低限の情報はメーカーから得られるんですが、その物が実際に取りつくイメージが湧かず、書く手が止まる事が多々ありました。その都度、藤井代表に確認し、必要に応じてスケッチを書いてもらい、それを自分でも一旦手書きでスケッチしCAD化する。そのようにして進めていき、決められた期日に間に合うよう、時間との戦いでした。

そんな中、あ~これは現場始まってから詳細詰めようっと逃げた部分や、確信犯的にサラッと書いた部分は、現場始まってすぐに担当者に、ここってこうですよね?と突っ込まれる。

この世界は理屈で、なんとなく~とか、場面で~なんてものは許されません。
そこには根拠があり、それを求められる。
当たり前の事を当たり前に出来るってそれなりのスキルがいるし、
私はそこらへんを都合良く楽観的にノリで生きてきた分←、ガンガンにくる現場のボーイズ達には、本当に勉強させられました。
ちゃんとやってね~♪っと言う私に、ちゃんとって何ですか!?って言われた時は、
ちゃんとの意味を初めて言語化しました笑

工場の増築と平屋建ての新築で、毎週の定例会議への出席や月例会議での取り纏め、お客様や施工会社との協議から、現場の確認・進捗監理や、現場メンバーからの次から次へとくる確認事項や協議事項に追われる日々ではありましたが、ゼロから建物を建てるという事を身をもって経験でき、足場が外れた建物を見たときは、何とも言えない感動というか、胸にくるものがありました。

この一つの建物を建てるまでに、たくさんの方々が関わりご協力いただき引き渡すことができたこと、当たり前の事を言っているかもですが、ロボットには絶対に替える事の出来ない仕事がそこにはあって、そういった仕事を経験することができ、心から良かったなと思っています。


現場の大森所長と川島さん。

建築設計業界に転職するには

私が思うこの業界はどういった人が向いてるか。

もちろん、建築系の資格があることは素晴らしいと思いますが、シンプルに建物を見るのが好き!とか、DIYが好き!などと言った、自分がワクワク出来るような好き♪というポイントが、建築系とリンクしている人は、向いていると思っています。

またこの仕事は、たっっくさんの出会いがある仕事だと思います。
ゼロから建物を建てるという事は、それだけの業種や人と出会います。
たくさんの人と出会うという事は、いろーーーーーーんな人と出会うという事です。

そういった意味で業界で生きるスキルとしては、人と話すのが嫌いじゃない人☆
あと、同時に様々なことを調整し進めるため、そういった広い視野を持てる人。
良い意味でスルースキル(小さい事は気にしない)も持ちつつ、何を急ぎでやるべきか、これなら後回しでよいか等、優先順位をつけていくなかで、しっかり他人に頼れる人。

どの仕事でもそうかもですが、結局のところ、人間対人間なので、
密にコミュニケーションをとって進めていくことを苦に思わない人が向いていると思います。

まとめ

業務や資格の事を書きましたが、始めはスキルや資格が無いことは、特に問題ないと思っています。

それは私自身が、最初は漠然とした憧れからこの業界に入り、リアルを見ていく中で、
明確にやりたいことが特になくても、目の前のことをコツコツとやっていき、
出来る事が増えていくと、自然とやりたいことが見えてきたからです。

更に資格取得していく中で、自分の自信にも繋がり、仕事の幅も広がっていきます。

なので、未経験でも、まず建築業界に係ることから始めてみませんか?
個人でも大手でも、門を叩くことから始めてみるのはいかがでしょうか。

また自分の新たな発見があったり、こういう事が得意なんだっとかは、やってみないと、
やり続けないと気付けない事もあるんだなと思っています。

『何事もとりあえずやってみる☆』

私の中のモットーです。

終わり

この記事を書いた人 : 齊藤 美香

入社13年目の齊藤です。
2021年1級建築士取得
インテリア業務やプレゼン資料作成が得意です♪
現在はBIMにてパース作成に奮闘中。

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